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外壁・屋根

外壁雨漏り修繕 【雨漏り修繕工事】

江東区 店舗ビル 雨漏り修繕工事

 

鉄骨ALC5階建てのビルの2階階段天井から雨漏りがあるとのことでお伺いしました。

一旦腐食してる内装部分と下地を撤去して、目視で漏水原因を探ります。

その後可能性がある部分を検討し、漏水検査をしながら確認をしていきますが、決定的な原因が見つからず、可能性となりそうな要因を行くつか検討することに。

漏水を疑う場合、大まかに外壁材突合せコーキング割れ(ALC板やサイディング等)、窓周りクラック、屋根防水部分を疑います。

最初の漏水検査は該当部分周辺に水をかけて確認したところ、漏水らしい原因を見つけられず、点検口をつけ確認できるようにしました。こちらのビルは数年前に外壁塗装・屋上防水の工事を弊社で施工させていただいたこともあり、外壁に大きなクラックやコーキング切れからの漏水は目視判断の上、原因から外れました。当時も部分的に漏水がありましたが、屋上ドレン改修と外壁塗装をしてから改善した経緯がありました。

しかしその後も漏水が確認されて、窓周り、上の階の可能性や、屋上防水も検査して1つずつ潰していきましたが、やはり確認できず悪戦苦闘しました。
お客様にも辛抱強くご協力いただき、ご相談から半年以上たったゲリラ豪雨の際にお客様に漏水のご連絡を頂き、急いで現場確認したところ写真の場所から漏水をようやく確認することが出来ました。写真は別日に撮影したものですが、漏水箇所が分かりますでしょうか。

実はこの赤丸の中に縦に髪の毛程度の細いクラックが入っています。ALC版の突合せ部分から約1.5㎝、並行するように縦にクラックが入っています。

こちらもかなり分かりにくいですが、同様のクラックが入っています。

もう一度外壁を確認したところ、表面に細かいクラックが発見されました。

通常モルタル外壁ではなく板状の製品が、表面上の細かいクラック(ヘアークラック)で漏水することは無いのですが、このALC板の製造がかなり古く、製品の劣化や外因的要因(地震や道路の振動、地盤)から、このような通常は致命傷にならない小さなクラックで漏水してしまったようです。

後日、表面にあったヘアークラック補修を行いました。

Vカット工法でクラックを大きくしてから、多めにコーキングのうえ塗装をします。

外部ヘアークラックは全部で20カ所以上。ヘアークラックで漏水の場合、既存外壁材の劣化が考えられ、今後も再度漏水が発生する可能性が高く、その都度同様の修繕を行うようになります。このビルは新築してから数年経ってから雨漏りがあったとのことで、施工不良、又は不良製品の使用が考えられます。
お客様には負担となる建物となってしまい、大変心苦しいですが最大限の措置を取らせて頂きました。

 

ゲリラ豪雨が発生する夏の間は、様子を見る為に室内漏水箇所はそのままにさせて頂き、秋に確認したところ漏水していないとのご報告を頂いたため壁補修と内壁塗装を行い、無事雨漏り修繕工事が終了となりました。

お客様には負担となる建物となってしまい、大変心苦しいですが最大限の措置を取らせて頂きました。
ご相談から1年以上かかりましたが、お客様にもご協力、ご理解頂き、安心したとのお言葉までいただきました。

雨漏りは明確な原因が分からない場合、長いスパンで辛抱強く対応することも多々あります。

またこのように簡単に部材交換ができない場合、根本的な雨漏りの解決に至らず、都度対応措置をとる場合もございます。
建物の耐用年数と合わせて、修繕の検討を強くお勧めします。